骨盤腹膜炎の抗生剤治療とCRP値の変化



抗生物質が効かなければやっぱり外科的に手術しかない・・・

骨盤腹膜炎で入院した私ですが、造影剤を使ったMRIの結果から、骨盤腹膜炎の原因は卵巣嚢腫の細菌感染と診断されました。
もともと子宮内膜症性の卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫、正しくはチョコレート嚢胞)があったんですが、ここが細菌で感染し、炎症を起こしているのです。

 

 

抗生物質の点滴を1日3回続けていたんですが、なかなか熱も炎症の程度を示すCRP値も下がりません。
というか、CRP値はどんどん悪化し、18.6mg/dlにまで上がってしまっています。

 

入院時にもらった入院診療計画書には、抗生剤を点滴して保存的治療を行うこと、保存的治療が有効でない場合は手術で卵巣嚢腫を切除(手術に移行する可能性あり)と書かれていたのですが・・・。

 

 

先生は手術したほうがいいと・・・

MRIの結果を見た先生は、「このまま抗生物質の点滴を続けてみても熱もCRP値も下がらない場合や卵巣が破裂してしまったりということもあるので、緊急手術ということも考えて手術室の予約を入れておこうと思っている。」と説明がありました。

 

「これから数日で抗生物質の効果が劇的に出てくれば一時退院して改めて手術ということも考えられるんだけれども、もう卵巣が腫れあがっていて相当大きくなっているので、このまま抗生物質が効かなそうなら手術をするのがベストだ。」と続けます。

 

というか、抗生物質の効きが悪いので、手術して細菌に感染している卵巣嚢腫を取り除かなければ、おそらく発熱も炎症も治まらないだろうということでした。

 

抗生物質は長期間使えないものだった

私、知らなかったんですが、抗生物質は使い続けると肝臓に負担がかかるんだそうです。
なので使い続けることはできないらしく、私のように抗生物質が効かない人には外科的な治療で感染部位を取り除くのが一般的な治療方法なんだとか。

 

私、今まで、内科に限らず歯科とか耳鼻科とか、結構いろんな抗生物質を使ってきたんですが、だいたい抗生物質は効いてたんですよね。
でも、今回の骨盤腹膜炎には効かないようで・・・。
細菌の感染力というか、増殖力というかが強いようです。

 

 

先生には、「手術の予約は入れるけど、手術するのを決定したわけじゃないからね。1週間点滴を続けてみて効果が出ないようなら手術の方向で話をすすめたい。」、「できれば卵巣は残したいけれども、感染症(骨盤腹膜炎)が治まらないようなら手術で切除するしかきちんと治す方法はないんだよね。」と言われました。

 

術になる場合は卵巣と卵管の切除。
卵巣がなければ卵管も当然不要なので、一緒に切除ということでしょう、たぶん。
詳しくは聞かなかったんですが。

 

続けて先生は、「奇跡的に劇的な効果が急に出てくれば別だけれども、この傾向だと、おそらく手術が必要になるだろう。」、「1週間後に血液検査をしてみて、正常値に近いくらいの値にならなければ手術をするということですすめたい。」と。

 

あー、手術が現実味を帯びてきました・・・。

 

 

それからというもの、手術しなくてもよくなりますように、と思いながら1日3回の点滴は続けていましたが、熱はやっぱり上がってしまいます。

 

でも、若干なんですがよい傾向も。
熱は38.5度くらいまでしか上がらなくなってきたんです。

 

もしかしたら手術なしで炎症が治まるかも!と期待していたのですが・・・。

 

 

運命の1週間後。血液検査の結果は?

血液検査をしたのですが、CRP値は16.8になり、少し下がっていました。

 

若干下がってはいるのですが、先生は「抗生物質がちょっとずつ効いてきたのか、熱もCRP値も下がっている傾向はあるんだけれども、これ以上抗生物質を投与しても顕著な効果は見られないだろう」と・・・。

 

すぐに手術することも考えたほうがいいと先生は続けます。
私は、すぐに手術するかどうかを明日までに決め、先生に伝えることにしました。

 

 

そしてその日、家族とも相談しました。
抗生物質はたぶん劇的な効果が出ないだろうということ、たとえ劇的に効果が出たとしても、もう卵巣が大きく腫れあがってしまっているので、一時的に退院できたとしても手術を考えなければいけないだろうということ・・・。

 

 

最終的に。
結局は近いうちに手術しなくてはならないという結論なのであれば、入院している今ならばいろいろと都合がいいという結論になりました。

 

つまり、手術する方向で決めた、ということです。

 

 

手術の方向で話をすすめる

翌日、先生に手術を受けることを伝えました。
手術は、卵巣破裂などがなければ仮予約していた4日後の午後。
緊急手術の扱いのようです。

 

手術することになると全身麻酔になるとのこと。
卵巣破裂などで緊急手術することもありえるので、準備(手術を受けるために必要な検査)だけは行っておこうということになり、胸のレントゲンと肺活量の測定はこの日のうちに終わらせることにしました。

 

最終的な判断は、明日もう一度CRP値を見てからということになりました。

 

 

・「No.25 最後のCRP値、卵巣嚢腫切除の緊急手術前日まで」へ続く



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