入院・手術の医療費をできるだけ少なくするには



入院・手術と高額療養費制度、仕事と有給休暇・休日を考えた結果・・・

子宮内膜症性の卵巣嚢腫を持っていた私が骨盤腹膜炎になってしまい、入院して抗生物質で炎症を抑える治療をしていましたが、抗生物質が効かないので、手術を考えることになってしまいました。

 

手術を受けるのはいつがいいのか?っって考えたとき、私はこんなことを考えてました。

 

一時退院できたとしても近いうちに手術しなくちゃいけないという結論なら、総合的に考えて、
今、入院中に手術を受けたほうがいろいろと都合がいいなぁと。

 

今なら都合がいいというかメリット(?)があるというか、デメリットが少ないというか。

 

身体のことは一番大事なんですが、仕事や生活のことも考えなくちゃいけないので、
いろいろと考えたわけです。

 

 

ポイントその1:高額療養費制度

まず、私が入院したのが12/4。
手術の予定日は12/15でした。

 

手術後、特に問題がなければ8日くらいで退院できるということだったので、退院予定日は12/23。
そうすると、手術しても12月中に退院できるということになります。

 

この「入院期間(入院から退院まで)が同じ月内」というのが1つめのポイントです。
実は、月の初めから終わりまでの同じ月内なら、「高額療養費制度」が効率よく使えるんです。

 

 

高額医療制度とは、医療費負担が高額になった場合に一定の負担額を超えた部分が払い戻される制度のことです。
ただ、この制度は月締め(月ごとに清算する制度)なので、月を1日でもまたいでしまうと、2ヶ月分のカウントになってしまうんですね。

 

例えば、ものすごーく簡単に説明すると、同じ20日間の入院でも、同じ月内ならば10万円の自己負担で済んだものが、月をまたいでしまうと20万円になってしまうということです。

 

これはあくまで例ですよ。
高額療養費制度にはちゃんと計算式があって、自己負担額はかかった医療費と収入によって変わってきます。

 

それと、わかりやすいように自己負担額と書いていますが、実際には払い戻しされる制度です。
(病院によっては入院中に「限度額適用認定証」の申請・提示ができれば初めから払い戻しされた費用(金額)で支払いが可能です。私もそうしましたが。)

 

 

「効率よく」っていってしまうとなんなんですが、私の場合は手術を後日にして入院回数を分けるより医療費負担が少なくなるんです。

 

手術するかどうするかを考えていたこの時点でははっきりと医療費がわかっていたわけではないのですが、12月中に退院できるなら、たぶん医療費は半分くらいで済むはずと考えたわけです。

 

ちなみに。
高額医療制度は収入によって区分があり、収入によって負担する金額が変わってきます。
(12月までなら去年の収入を基準にして計算されることになり、翌年の1月からは今年の収入が基準になります。)

 

私の場合は翌月(1月)からは自己負担額の区分が変わって負担額が増えるということが分かったので、12月中に退院できればこの点でも医療費負担が少なくなるんです。

 

ということで、医療費のことだけ考えれば、手術は今のほうが負担額が少ないと考えていました。

 

 

ポイントその2:仕事と有給休暇・年末年始の休日

入院して手術するとなると、退院してからも自宅療養の期間が必要になるはずです。
退院してすぐに元通りの生活には戻れないですからね。

 

となると考えるのが仕事のことです。

 

12/4から入院になってしまったのですが、入院中は会社とネットワークで接続できるパソコンを持ってきてもらって、ほかの人では代わりができない最低限の仕事はしていました。
こんなに長く休むとは思っていなかったので、途中になっている仕事があったんです。

 

時期的には特別忙しい時期はそろそろ終わるし、特急でくる仕事がない限り、仕事のことは心配しなくてもよさそうだという考えはありました。

 

そして、退院するのが12月下旬になる予定なので、すぐに年末年始のお休みがあります。
退院しても年末年始の休みを自宅療養の期間に使えるという考えがありました。

 

私の会社では

私の会社では、1ヶ月まるまる休まない限り、年次有給休暇を使ってもいいことになっています。
とはいっても医師の診断書が必要ですが。

 

入院したのは12/4。
12/1から会社は休んでいたので、1ヶ月間ずっと休んでしまうとこの手は使えないんですが、年末の最終日の午後から半日だけ出社すれば、有給休暇を使って1ヶ月分のお給料はまるまるいただけるというストーリーが描けると。

 

んー、退院して1週間で、たとえ半日でも会社に行くのはどうかなと思ったんですが、年末ですし、
お見舞いに来ていただいた方にはやっぱり何かしらのお返しはしておくべきだしなぁと思ったわけです。

 

そうすると、少し無理はあるかもしれないけれど、最終日の半日、会社に行こうかと。
そうすればお返しもできるし、休んでしまった日は有給休暇で処理できるし、お給料は1ヶ月分いただけるし、と、こう考えたわけです。

 

車を自分で運転していくのは無理なので、家族に送ってもらうなら何とかなるだろうと。
ちょっと無謀かなぁとも思いましたが、緊急入院になっちゃって皆さんに迷惑かけてしまってるってこともあるので、顔だけは見せておきたいという思いもありました。

 

 

で、結局は。

で、いろいろ考えたんですが、手術しなくちゃいけないというか手術が避けられないなら、総合的に考えて、今のほうがいいのかなぁと。

 

ついでと言っては何ですが、私には小さいけれども子宮筋腫もあったので、こちらも一緒に切除してもらえれば、これからの不安もなくなるし・・・、なんて考えていました。

 

そんなこんなでいろいろ考えましたが、結局、入院している今、手術を受けることにしました。