卵巣嚢腫の手術



やっぱり抗生物質は効いていない・・・。CRP値もやっぱり下がらないので手術へ

抗生物質を1週間点滴し、若干ではあるものの、炎症の度合いを示すCRP値が下がってきました。

 

とはいっても、通常では考えられないほど高い数値です。
人間ドックなどで血液検査をしますが、その時のCRPの基準値は0.3mg/dl以下、私は16.8なので、かなり高い数値ですね。

 

 

手術を受けると決めてからも、1日3回の抗生物質の点滴は続いていました。
だけどやっぱり先生の言うとおり、「熱が下がって」なんていう劇的な改善が見られることもなく、手術予定日の2日前を迎えました。

 

最終確認(?)で行った血液検査でCRP値は15.8になっていました。
ですが、やはり劇的な改善は見られず、先生(婦人科のね)からは「CRP値も改善しないので、予定通り手術しましょう」と。

 

私はもう覚悟ができていたというか、手術を受けることに納得していたので、「はい」と答えました。

 

そして、卵巣嚢腫の切除というか卵巣の部分切除は感染部位を残してしまうリスクが大きいということで、右卵巣全部と卵管を切除する手術を受けることになりました。

 

 

いよいよ手術前日に

そして卵巣嚢腫と子宮筋腫の切除手術前日。
手術前日っていったら相当緊張するのものかと思いきや・・・。

 

私の場合は2週間近くも38度以上の発熱が続き、何がなんだかよくわからないうちに、っていうか、
高熱状態が続いているくせにほんとに具合が悪くて寝込んでいるという感じではなかったんですね。
さすがにバリバリ仕事をする体調ではなかったですが(笑)

 

なので、他人事のような感じで日々が過ぎてしまって、そのうえ手術も決まってしまったので、たぶん緊張するってこともなかったんだと思います。

 

普通だったら不安で緊張しまくって・・・って思うんですが、なんかほんと、他人事のよう。

 

きっと、「手術で感染部位を切除すれば完全に治る」という勝手な思い込みのせいで、不安要素がなかったからでしょう。
いつまでもこの高熱状態が続くより、手術を受けたほうがすぐに楽になる」という思いが強かったのかもしれません。

 

私の病状は「すぐにでも手術したほうがいい」という大変な状態だったらしいのですが、私自身がそう感じていなかったんです。
だから他人事のように思ってしまったんだと思います。

 

これが「がん」などの手術だったら、手術したとしても転移とか、抗がん剤治療とか、いろんな不安要素があるのでこうはいかないでしょうね。

 

 

手術についての説明を受ける

この日は先生から、手術のことについて説明がありました。

 

手術は全身麻酔で行うこと、硬膜外麻酔を入れるので手術後はほとんど痛みは感じないだろうということ、手術時間は2時間くらいということ、癒着がひどかった場合は卵巣の一部を残すかもしれないということなどなど。

 

手術後の注意点なども説明がありました。

 

病室に帰ってくると、看護師さんが弾性ストッキングのサイズを測りにやってきました。
弾性ストッキングは、血栓防止のための靴下です。
ひざ下までのちょっときつめの靴下です。

 

 

夜は、麻酔科の先生が麻酔について説明しに病室まで来てくれました。
硬膜外麻酔のチューブを背中に入れてから全身麻酔という順序で麻酔を行うこと、硬膜外麻酔のチューブを背中に入れるときは麻酔の注射をするからそれほど痛みはないだろうということなど、いろいろ詳しく説明がありました。

 

 

そしてまた抗生物質の点滴(笑)

麻酔科の先生が帰ってから、手術前最後の抗生物質の点滴開始です。
点滴しながら私は考えていました。

 

全身麻酔なので人工呼吸器をつけることになるんですが、よーく考えたら、人工呼吸器つけなきゃいけないってすごいことだよな・・・って。

 

健康には結構自信があったのに・・・っていうか、私は大きな病気はしないだろうなって思ってましたが、
全身麻酔で手術を受けなきゃならなくなるほどの病気をしてしまったんだなぁと、改めて思ってしまいました。

 

点滴が終わってから、「あー、手術明日だなー。」なんて思いながら寝ました。
寝つきが悪いなんてこともなく普通にね。

 

いよいよ明日は手術です。

 

 

・「No.26 卵巣嚢腫切除の緊急手術:手術当日〜手術室へ」へ続く



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